少女漫画好きならぜひ読みたい!有名タイトル「高慢と偏見」のあらすじと作者から面白さを探ってみた。

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こんにちは、misakiです。


今回ご紹介するのはオースティンの「高慢と偏見」です。


このタイトルを見て、どんな物語を想像するでしょうか?


何だかちょっと堅苦しい感じがしませんか?


本の厚さも相まって、
私は、今までちょっと手が出し辛いと思ってきました。


ですが、一度読んでみると驚きの連続で、
語り口の軽やかさ、
日常を色付けるドラマの数々にページをめくる手が止まらず、
空き時間全て読書に費やすくらい夢中になっていました。


読んだ後の最初の感想は「これは…少女漫画だ!!」です笑


圧倒的に恋愛小説なので苦手な方は苦手かもしれませんが、
刺さる人には懐までぐさりと刺される作品だと思います。


物語には何人かの恋人になりそうな男女が登場しますが、
その度にどきどきしたり、やきもきしたり、
とても楽しい気持ちで読んでいけます。


悲しいシーンも、
ユーモアを忘れない作者の気遣いがあって、
心が重たくならないんですよね。


作者、ジェーン・オースティンの教養の深さや眼差しの鋭さ、
優しい心遣いが筆に現れているようです。


少女漫画や少女小説を楽しく読んだ経験のある方なら、
間違いなく最高の出会いになるであろう「高慢と偏見」の世界を、
少し覗いていきませんか?

あらすじ

私達の住むイギリスの田舎町には大きな貸屋敷がある。そこへ資産家の青年ビングリーがやって来ると、町は彼の話で持ちきりになった。ある日、町で行われたダンスパーティーを境に姉のジェインとビングリーは徐々にお互いの仲を深めていくことに!けれど、そこで出会ったビングリーの友人ダーシーはとても鼻持ちならない男で……

「高慢と偏見」の主人公は、
イギリスの田舎町ロングボーンに住む上流中産階級生まれの娘エリザベス・ベネットです。


彼女の家ベネット家は、父と母と5人の姉妹で成り立っています。

  1. 長女のジェインは誰よりも美人で心優しい穏やかな性格
  2. 次女のエリザベスはまあまあ美人だがそれ以上に溌剌とした精神と鋭い観察眼による聡明な性格が特徴
  3. 三女のキャサリンは5人の中で一番地味なのを気にして読書と勉強に励んでいる
  4. 四女のキティは明るいが流され屋で末っ子に連れ回されている
  5. 五女のリディアは可愛いが甘やかされて育った我儘娘で構われたがり


そしてそんな5人の両親は

  • 娘たちを結婚させることだけが人生の目標になっている
    ヒステリックで慎みがない
    母親のミセス・ベネット
  • 大分昔に妻に愛想を尽かし皮肉と冷笑で
    自分の壁の内側に籠もり半ばネグレクト気味の
    父親ミスタ・ベネット

の二人です。

何というか、とても個性的で賑やかですが、
現代なら家庭崩壊していてもおかしくない、
ちょっと心配になる家族なんですね。

この物語には目玉となる2つの恋愛があります。

それは長女のジェインと次女で主人公のエリザベスの恋ですが、
なんとこの二人の道程がなかなかうまく行かず困難を極めるのは、
二人の家族が原因になっていることがほとんどなんですよね…


むしろあの両親と妹達に囲まれて
よくここまで成長したなという気持ちにもなります笑


とにかく気立てが良く外見も誰もが褒めるほどの美人で、
他人を悪く言うことを嫌がる長女のジェインは、
町に引っ越してきた資産家の好青年ビングリーとすぐに仲良くなります。


お互いに大人しい性格で似た雰囲気を持っていたので、
あっという間に惹かれ合っていきました。


さらに主人公のエリザベスにはどんな恋愛が展開されるかというと、
これが出会いも最悪、
物語の途中まで全く仲良くなる素振りのない険悪な関係から始まります。


相手はビングリーの友人で広大な土地と財産を持つこれも好青年のダーシー


とにかく早く早く先に進みたくなるのは
このエリザベスとダーシーの関係がどうなるのか、
やきもきさせる展開がとても面白いからなのでしょう。


ところで、
なぜベネット家の母親の人生の目標が
娘たち全てを結婚させることなのかと言うと、
ここが当時のイギリス社会ならではなのですが、
ベネット家には息子が生まれなかったからなのでした。


当時のイギリスには限嗣(げんし)相続という制度があって、
その家の土地や屋敷の分散を避ける為に
家の相続権は長男のみに与えられるというものがありました。


そしてもし男子が生まれなかったのなら、
その相続権は親戚の男子に移ってしまうのです。


ですから、
もしも彼女らの父親ミスタ・ベネットが死んでしまったら、
土地も今住んでいる屋敷も全て従兄弟のものになってしまう…


そういうわけなので母親のミセス・ベネットは
結婚相手を血眼になって探しているのです。


しかもベネット家は5人の娘を養うには
かつかつの収入しかありませんでした。

土地や屋敷以外の財産として
分けて上げられるお金も雀の涙程しかなかったのです。


現代の感覚でいうと、
それなら働けばいいじゃないかとなってしまうところですが、
彼女らイギリスの「上流中産階級」というクラスは、
自身の領地からの収入や財産で暮らすのが「当たり前」でした。


自分の手を使って働く、
仕事をするということは自分の身分を落とすことになるので、
どんなにお金がなかったとしても働くことは出来なかったのです。


こういう、
昔の生活の細かな民俗史を楽しむという視点でも
「高慢と偏見」は面白く読めると思います。


ところで、
なぜこんなにも「上流中産階級」という
限られたクラスの生活を丁寧に描けるのかというと、
作者のオースティン自身がその階級の生まれだったからに他なりません。


彼女は一体どのような人物だったのか。

次の項目で見ていきたいと思います。

ジェーン・オースティンについて


ジェーン・オースティンは1775年のイングランド南部の村で生まれました。

日本はまだ江戸時代の頃です。


両親は教区牧師とその妻、
兄弟はジェーンの他に7人と大所帯でした。

7歳の頃に姉のカサンドラと寄宿学校に入るものの、
10歳になると金銭的な問題で女性だったジェーンは
教育を諦めざるを得なくなります

実家へと戻ると、
寄宿学校で読んだ本などの影響から早速小説の執筆が始まりました。


最初はイラスト入りの小さな物語を
家で書き家族に披露していたようです。


ジェーンは19歳の時、
アイルランド出身の法律家の卵トム・ルフロイと恋に落ちますが、
経済的な事情からそれ以上発展することはありませんでした。


その悲しみは、姉のカサンドラへの手紙に綴られています。


姉カサンドラと妹ジェーンの関係は、
「高慢と偏見」長女ジェインと次女エリザベスの関係
色濃く現れているのでしょう。


そのくらいに、仲の良い姉妹だったようです。


ところでジェーンはその後も
22歳、25歳、26歳、29歳と恋や結婚のチャンスが訪れますが、
全てたち消えたり自分から辞退していたりします。


なぜ独身を貫いたのか、
そこのところは彼女自身にしか分かりませんが…


ジェーンが34歳の時、
「分別と多感」という長編が匿名で出版業者に受け入れられました。

(当時は女性による作品は慎みという観点で
匿名で刊行されることが珍しくなかったようです)


さらに36歳の時「高慢と偏見」
「分別と多感の作者」という名前で刊行されると、
たちまち多くの読者がつき人気を博しました。

なんと、時の皇太子も読んだと言われているのですからすごいですよね。


彼女は41歳の時、その若さで体調を崩し亡くなってしまいます。

ところで恋愛へのアドバイスを求めた自身の姪への手紙に

「独身の女性は貧乏になる傾向がとても強いので、
これは結婚というものを擁護する強い根拠になります」

という返事を書いているそうです。


最後まで文章にユーモアが潜んでいる、
そんな彼女の文才には脱帽するばかりです。

実際に読んでみた感想


私が実際読んだのは恋愛もすっかり経験した
20代も半ばになってからでしたが、
それでも甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれる本作
とても面白く読むことができました。


なんといっても素晴らしいのは、
主人公からは軽蔑されていたりもするのですが、
母親のミセス・ベネットや父の従兄弟のミスタ・コリンズなど
周りの脇役がコミカルに忙しなく動き回る点です。


この脇役達が主人公サイドを引き立たせ、
物語を面白おかしく仕立て上げているのは間違いありせん。


これも、
作者ジェーン・オースティンの日々の観察眼と想像力、
それを表現する文才の為せる技なのでしょうか。


日本がまだ江戸時代の頃に生まれた作品とは思えない程、
現代の私達でも楽しめるとても素敵な小説です。


後半、
末娘リディアのとんでもな行動にはらはらさせられるシーンもありますが、
ハッピーエンドに終わってくれるところも、
少女漫画の大王道という感じで安心して読むことが出来ますよ。

まとめ


今回はジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を紹介してみました。


まとめると

  • 少女漫画が好きな人におすすめ
  • 200年前のイギリスの生活が勉強になる
  • 二組の男女の恋の行方が魅力
  • 本は厚いがコミカルで読みやすい


この4つになります。


永遠の名作として人気が高く、映画にもなっている本作。

気になった方はぜひ手に取って読んでみて下さい。

それではここまで読んで下さって、ありがとうございました。

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